【在宅で出来る副業】CADの仕事でお金は稼げるのか、実際に副業してみた。
タイトルの通り、CADの副業でお金を稼げるのか、実際に試してみました。
CADとは図面を書く事に特化したソフトで、建築、土木、インテリア、機械等、様々な分野でものづくりに活用されています。
CADを使って、図面を書く仕事はCADオペレーターと呼ばれています。
在宅ワークなんかでも、CADオペの仕事は結構、募集があるみたいです。
私は前職では、建築のCADオペレータとして図面を作図する仕事を5年程続けていました。
当時は、ゼネコンの建築現場に常駐して、下請業者や現場監督とやり取りをして建築の施工図面を書いていました。
施工図面は自分の書いた図面がそのまま建物として形として残るので、プレッシャーもありますがやりがいを感じる仕事です。
転職してからはCADを使う機会がほぼほぼ無くなり、DIYの時にたまに使うくらいです。
せっかく、身に付けた技術を腐らせるのももったい無い気がするので
建築系のCADで出来る在宅副業があるのか探してみて、実際に仕事をしました。
CADの副業の探し方~クラウドソーシングサイトの登録~
ひとまず、CADの副業がどこで募集されているかもわかっていなかったので、ネットで検索して調べてみました。
手早く仕事を探したい、本業の合間に仕事をしたい、という考えから単発の在宅ワークを探せるクラウドソーシングのサイトを利用しました。
クラウドソーシングのサイトでは、インターネット上で企業が業務を発注(アウトソーシング)しており、サイト登録者は希望する業務に応募して仕事を受注する事が出来ます。
私が登録したサイトは下記の3つです。
1.クラウドワークス
クラウドソーシングの大手サイトの一つです。
CADの仕事も今回利用した中では1番募集が多く、10〜20件程度は安定して掲載しております。
自分はこのサイトで、2ヶ月間で4件受注出来ました。
2.クラウドテック
同じく、ソーシャルワークの大手サイトの一つです。
様々な分野の在宅ワークが掲載されていますが、CAD関係の仕事の募集数はクラウドワークスに比べるとやや少なめです。
3.STUDIO UNBUILT
こちらは、建築関係の案件を専門としているサイトです。
建築設計のコンペなど、デザイン寄りになっており、CADに限らず設計業務の案件を多数扱っています。
副業の準備について
CAD副業の為に準備したものは2つです。
・ある程度のスペックがあるパソコン
・CADソフト
ひとまずこれがあれば、知識やスキルは別にして、CAD副業は出来ます。
私は元々持っていたパソコンがCADを動かすのに充分なスペックがあったので良かったのですが、CADソフトの方は新たに導入しました。
建築系のCADソフトには色々種類があり、ソフトによって機能やデータの拡張子が異なります。
図面が書ければどんなソフトでも良いわけではありません。
そして、クラウドソーシングの案件には、CADソフトが指定されている事が殆どです。
自分が見た中で、よく指定されていたのは次のCADソフトです。
・AUTO CAD
→ゼネコンでも設計事務所でもよく使われている一般的な建築CADソフトです。
拡張子はDWGデータで、互換性も優秀です。
使用料が1年間で¥71,500、1カ月間で¥8.800かかります。
・BricsCAD
→機能面では、ほぼほぼAUTO CADと一緒です。
操作性だけ、若干異なります。
こちらは、Lite版で1年間¥44,000、永久ライセンスで¥69,000になります。
・JW CAD
→昔からある無料のCADです。
無料とはいえど、機能的には業務で充分使えるレベルで充実しています。
設計事務所から専門業者まで幅広く利用されています。
・Vector works
→設計事務所や内装業者でよく使われているソフトです。
AUTO CADよりも、デザイン的な面で機能が充実しているイメージです。
私はこの中でも、JW CAD、AUTO CAD、BLYCS CADを使って、CAD副業をしました。
JW CADを除いて、基本的に有料になりますが
AUTO CAD、BLYCS CADについては、1ヶ月間の無料試用期間があります。
ちょっとセコイですが、ますはお試しという事で、AUTO CAD、BLYCS CADの2つの無料期間の1ヶ月+1ヶ月の2ヶ月間を利用してCAD副業をしてみました。
実際にCADの副業はどんな事をするのか
クラウドワークスにて、対応可能な業務に応募してみました。
自分が実際に受注した案件は次になります。
1.施工図面の作図
→施工図とは、現場の職人さんや下請業者が施工する為に使う図面の事です。
設計者が考えた実施設計図は、そのままの状態だと、現場では使えないことが多々あります。
実施設計図のままだと、施工に必要な細かい寸法が無かったり現実的に物が作れない様な納まりになっていたりもするので、手を加えてディテールアップさせたのが、施工図というイメージです。
作図するにはCADの操作以外にも建築に関する知識が必要です。
今回はクラウドワークスにて、内装施工図面の作図を2件受注しました。
平面詳細図の作図でしたが、作業時間はどちらも7〜8時間くらいかかっており、図面1枚につき¥9000くらいの報酬を頂きました。
2.金属部品図面の作図
金属加工業者さんが書いた手書きのスケッチを基に金属部品の図面を3枚作図しました。
元々頂いた図面のスケッチが、寸法等もしっかり記載されていたのて、ほぼほぼ図面のトレース作業でした。
作業時間は、3時間くらいかかっており、図面3枚で¥4000くらいの報酬を頂きました。
3.白地図の作成
依頼者から頂いた、ある地域の地図PDFデータをCADデータ化するという案件でした。
手書きで一から地図をトレースするのはかなり大変ですが、AUTO CADには、PDFデータを図面化する機能が元々あるので、データを変換するだけで終わりました。
正直、この仕事はかなりおいしかったです(^^;
作業時間は、20分くらいで¥4500くらいの報酬を頂きました。
1番コスパが良かったです。
2ヶ月の間に4件CADの副業を受注して¥26500くらいの収入を得る事が出来ました。
やってみた感想
実際にCAD副業をやってみた感想を書いてみます。
◇良かった点
・本業の合間に、自分のペースで仕事が出来る。
→納期さえ守れば、自分の空いている時間に出来るのが、在宅CAD業務の良いところです。
基本的に平日は帰宅して20時過ぎから副業をしていたのですが、在宅で出来る上にペース配分しながら好きに作業を進められました。
成果物を納期通りに提出するという事を守れば、縛りの少ない副業だと思います。
・時給換算すると、バイトよりも収入が良い
→今回、副業で得た収入を時給換算すると【26500円÷20h】で、時給1300円程度になりました。
普通のバイトよりも割高ですし、在宅で好きな時に仕事が出来るというメリットもあります。
また、作図スキルがあれば、作業時間を短縮出来るので、腕次第ではもっと単価が上がりそうです。
◇不満な点
・案件の競争率が高い。
→私はクラウドワークスを利用して、副業を探したのですが、基本的にどの業務も倍率はかなり高いと思います。
1つの案件につき、10~20人は応募しているので競争が厳しいです。
イメージ的には7〜8件応募して、1件受注出来るかでした。
正直、仕事の時間よりも探す方が時間がかかるのでは?と思ってしまいます。
・安定して仕事を受注出来ない。
→上記の不満点と重なってきますが、競争率が高いため安定して仕事を受注するのが難しいと感じます。
CADのライセンス料もあるので、1月最低¥7000以上は稼がないと利益になりません。
大金を稼ぐのは難しいですが、安定した収入源とするには実績を積んで、仕事を受注しやすいお得意先を作る必要があるのかなと思います。
まとめ
今回、CAD副業をしてみた感想をまとめます。
・空き時間に仕事が出来るので、縛りが少なく副業として働きやすい。
・技術があれば、バイトよりも単価は良い。
・競争率が高いので、安定収入や大金を稼ぐのは難しい。
CAD副業は、技術次第では時間単価の良い仕事ですが、クラウドワークスでは、競争が厳しく、基本的に単発の仕事ばかりなので、おこづかい稼ぎくらいと考えた方が良さそうです。
副業として安定した収入源を作るには、
・実績を積んで、定期的に仕事を受注出来るようなお得意先を作る。
・単発ではなく、期間契約で在宅CADワーカーを募集しているような企業を探す。
といった方法がありそうです。
いずれにしても、しっかりした実績と基盤を作る事は大切かと思います。