【3Dモデリング】無料ソフト「Sketch Up」で家具モデルを作る① ~基本操作~
建築関連の仕事で、3Dモデルを活用するシーンは、ここ数年でもの凄く増えています。
3Dモデルを建物作りに活かしていく取り組みはBIM(Building Information Modeling)と呼ばれていて、ゼネコン各社でもBIMを活用した様々な施策を進めています。
そんな3Dモデルですが、「Sketch Up」というソフトで無料で作成する事が出来ます。
複雑で大規模な建物のモデリング等は難しいかもしれませんが
今回は、初心者でも出来る「Sketch Up」での家具モデルの作り方を紹介していきます。
Sketch Upとは
「Sketch Up」(Trimble社)は、実務から趣味レベルまで、世界中で幅広く使われている3Dモデリングソフトです。
https://www.sketchup.com/ja/why-sketchup
利用者数は、世界中で4100万人を超えているようです
操作は簡単で、直感的にモデルを作成できるため、初心者の人でも使いやすいソフトと言われています。
無料版と有償版がありますが、趣味のレベルだと無料版でも十分に活用できます。
■「Sketch Up」無料版のメリット
・無償で詳細な3Dモデルが作成出来る。
・初心者でも操作が簡単
・操作サポートのサイトが沢山ある
■「Sketch Up」無料版のデメリット
・有償版に比べて、ファイル形式の変換等に制限がある。
・商用利用制限があり、商業目的である場合、ライセンスのアップグレードが必要。
・アドイン・プラグインに一部、利用制限がある。
「Sketch Up」無料版の使い方
上記URL(画像)をクリックして、無料版のブラウザを開きます。
※無料版はブラウザ上で使用できます。
id.trimble.com
URLをクリックすると、上記の画面が表示されるので、新規登録するかgoogleアカウント等を入力して、ログインします。
ログインすると、上記の画面が表示されるので、☑をして「OK」をクリックします。
Sketch UPが起動します。
「新規作成」の右側のタブをクリックして、単位は「10進数-ミリメートル」を選びクリックします。
※海外製品なので、初期は「インチ単位」になっています。
新規のファイルが作成されます。
簡単に画面の説明をします。
①モデル/環境設定を開く
クリックすると、上記の画面が表示されます。
ここでは、
・モデルを開く/保存
・データのエクスポート/インポート
・印刷
・言語設定
などの操作が出来ます。
初期の状態だと、言語が「英語」になっています。
「アプリの設定」をクリックして
まずは、言語を「日本語」に変更しましょう。
各種、様々なツールを使用できます。
・線(モデルの線を引く)
・消しゴム(線を消す)
・長方形(□の図形を作る)
・プッシュ/プル(図形から3Dモデルを作る)
・メジャー(長さを図る)
色々なツールがありますが、モデル作成では、上記のツールをよく使います。
③長さ
線を引いたり、測定した時の長さの数値がここに表示されます。
④描画領域
モデルを作成したりする、作業空間です。
初期状態だと、中央に人物のモデルがあります。
「マウスホイールをクリックしながら動かす」ことで、視点を回転させる事が出来ます。
3Dモデル作成の基本操作
実際に3Dモデルを作成してみます。「Sketch Up」は簡単な操作で3Dモデルを作る事が
出来ます。
基本操作としては、
①「線」ツールで図形を作成する。
②「プッシュ/プル」ツールで、図形を押出してモデルを作る。
この手順で、モデリングしていきます。
①「線」ツールで図形を作成する。
まずは、モデルの形状となる図形を作成していきます。
上記の画像の様に、画面左側のツールタブから「線」ツールをクリックします。
画面上の任意の1点目をクリックすると、線を伸ばすことが出来ます。
マウスを動かして、2点目をクリックすると1本の線が引けます。
この線ツールを使った際、赤・青・緑軸(X・Y・Z軸)の方向にマウスを動かすと
スナップが効いて軸に平行に線が引けます。
この機能で、直角の図形を作る事が出来ます。
線を引くことが出来たら、同じ操作で線を引いて図形を作成します。
上の画像では簡単に三角形の図形を作っていますが、他にも詳細な形を作る事が出来ます。
図形が作成出来ると、面の部分が白く表示されます。
②「プッシュ/プル」ツールで、図形を押出してモデルを作る。
次に、「プッシュ/プル」ツールを使って、図形から3Dモデルを作成します。
画面左側のツールタブから「プッシュ/プル」ツールをクリックします。
マウスカーソルの形が変化するので、先ほど作成した図形の白い面にカーソルを合わせて(この時、白い面が青いドットで表示されます。)クリックします。
マウスを上下に動かすと図形から立体が上下に押し出される動きをします。
(何となくところてんの様な笑)
任意の位置でクリックすると、3Dモデルが作成されます。
基本的な操作は、以上になります。
「Sketch Up」のこの基本の操作を覚えれば、初めての方でも簡単にモデルが作れるかと思います。
図形の作り方は、他にも円弧・オフセット等、様々な機能があるので
組み合わせ次第で、いろいろ面白い形のモデルが作れます。
今回の記事では、「Sketch Up」の基本操作までを掲載しました。
次回は、家具のモデリングについて掲載しようかと思います。