アラサー会社員の気ままブログ

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【建設業界の仕事】やりがいを求めて現場監督になったらえらい事になった話。

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こんにちは。

自分は大学の就活の際、建築学科という理由だけで、ゼネコンの施工管理(現場監督)の仕事に就きました。

建設現場の仕事と言えば、3K(きつい、汚い、危険)の仕事と言われています。実際のところはどうなのか、色々書いてみようと思います。

 

 

なぜ現場監督になったのか

最初に書いたように建築学科だったというのもありますが、他にも理由があります。

それは、現場で実際に働かないと「物作りのやりがいを感じない」と考えてしまったからです。

大学4年時、就活で設計職やコンサル等、建築関係の様々な企業の説明会に参加しましたが、当時の自分にはどれもあまりピンときませんでした。

その内に「もの作りで本当にやりがいを感じたいなら、現場で働けばいいのでは?間近で建物が見れるし」という非常に安易な考えを持つようになり、施工管理職を目指してしまいました。

現場監督の仕事とは

某ゼネコンに入社して、最初に配属されたのはマンションの新築現場でした。

1年目に任される仕事は、毎日の日報、写真撮影、朝礼、職人の手配などです。

1日の流れとしては

8時 朝礼→現場作業→17時現場終業→現場の見廻り・片付け→事務所で書類作業・打ち合わせ→退社といった感じです。

現場は8時スタートの17時終業ですが、現場監督は作業の段取りがあるので、遅くとも7時頃には現場事務所に出勤します。(どこの建設会社でも、早出してもその分は勤務時間には含まれません。皆、当たり前のように早めに出社します。。)

自分の場合、通勤に2時間くらいかかったので、朝4時半頃に起きて始発に乗って出勤するといった感じでした。

それでも、工事が始まって間もない土工事や杭工事の頃は19時頃には退社出来ていました。

しかし、現場に配属されて4ヶ月後、躯体工事が始まると一気に忙しくなりました。

鉄筋屋、型枠大工屋、墨出し屋等々、業者の人数が増えるとその分作業も一気に進むので、写真撮影や段取り、打ち合わせ、業者間の調整業務等やる事がどんどん増えます。

それに加えて、現場に出ると職人さんに捕まったり、先輩の仕事を手伝ったり、自分の仕事をやる暇が無くなります。

施工管理の立場なので、職人さんを扱う立場ではあるのですが、現場の細かい仕事(片付け、掃除、安全通路の確保、材料運搬、時には職人さんと一緒に作業もします。)が色々あります。人手不足なのも相まって、若手社員は雑用的に扱われます。

現場作業が終わって疲れ切った状態で事務所に戻ると、書類仕事、写真整理、打合せ等があり、終わると大抵夜の22時過ぎになっています。

睡眠時間を確保する為、現場やカプセルホテルに泊まったりで1週間の内家に帰れるのは数日だったりします。

また、工期が迫ってくると土日も休みなく作業する事が当たり前にあります。

自分の場合、工程末期には1ヶ月半休みが貰えなかったこともありました。。

(ちなみに月の平均残業時間は100時間は余裕で超えます。最高に忙しい時で150時間くらい残業してた気がします。)

ただ、これは自分が特別忙しかったわけではなく、どこのゼネコンでも施工管理は似た様な感じだと思います。

この生活が耐えられず、自分は2年でこの会社を退職しました。

 

仕事にやりがいはあったのか

実際に2年間働いてみて、1現場しか経験しませんでしたが、正直に言えば自分はやりがいよりも仕事のきつさしか感じませんでした。

仕事が段取り通り上手くいった時には喜びも感じましたが、それよりもこき使われたり、体力的にも精神的にもしんどかった思い出の方が強く残っています。笑

プライベートの時間も無くなるし、同期は次々と辞めていくし、ずっとこの生活を続けるのは、無理だと感じました。

結局、現場監督はどうなのか

実際に入社してから1年経つ頃には7人いた同期は3人辞めていました。同期の中で、次は誰が辞めるかなんてふざけて話たりもしていました。

入社して間もない研修の時に、先輩に「まずは1つ現場を続けて、自分に合わないと思えば辞めればいい」なんて言われたのを今も覚えています。

直ぐには辞めずに、辛くても1つ現場は続けてみてみれば、現場の仕事の面白さに気付けるかもね、という考えから出た言葉なのかと思います。

やっぱり古い体質の業界なので上司の命令には逆らえないし、労働時間も長いし業界全体がブラックです。

ただ、3Kとか言われますが現場で働く方々はみんな一生懸命です。

建物を完成させようと朝から遅くまで働いて必死な状況の中で、その中で芽生える仲間意識とかもあります。

感じ方は人それぞれですが、そこにしか無い魅力はあると思うので、決して辛いだけの仕事ではないと思っています。